食事(ホルモン)

シリーズ13記事目の今回は、ホルモンバランスを安定させる生活習慣です。


ホルモンバランスの安定には、前回の運動に続き食事の内容も重要です。ただこれはとても難しい問題で、~は摂った方がよいという考えがあれば、同じものを食べない方がよいという逆の考えもたくさんあります。そのため、参考程度にしてください。


まずはおさらいです。「小腸の吸収」の記事に出てきましたが、ホルモンが働くにはミネラルや酵素のサポートが重要です。また、ホルモンの再吸収を防ぐために食物繊維が重要でした。これらが多く入っているものには玄米などの全粒穀物や豆類があります。


ただ、身近な豆類の大豆には注意が必要で、大豆は女性ホルモンのエストロゲンに似た物質が入っていて、女性ホルモンの安定化につながるという考えがあります。しかし、未発酵の大豆には反栄養素となる物質も含まれるので、発酵した納豆や味噌を食べるとよいです。


次に考えるのが成長ホルモン剤です。これは食用肉の出荷を早めるためや、牛乳を効率的に出させるために用いられます。それらの接種でホルモンバランスが乱れ身体に異変が起こるという研究があります。具体的には前立腺がんや乳がん、初潮の低年齢化などが関連があるとされています。お肉や牛乳も体に良いものを多く含んでいますが、商品は選んだ方がよいですね。


また、食事の内容ではなく、食事を準備する際の注意点ですが、前々回の「環境ホルモン」の記事に出てきたプラスチックを熱するというのは、現代生活でよくありがちです。包装や容器に熱湯をかけたり、レンジで温めたりする際には注意が必要です。


最後に、ホルモンバランスにはストレスが大敵なので、食事は楽しんで食べるのも重要です。