骨盤の冷え(ホルモン)

シリーズ4記事目の今回は、卵巣がしっかり機能するための他の側面についてです。

 

卵巣は骨盤内にある臓器で、冷えに弱いです。冷える要因の一つが血流の悪さで、骨盤の血流にはいくつかの反射区が関わってきます。

 

まずは、「そけい部」(左下)です。そけい部は太ももの付け根の内側です。そこの深いところには動脈や静脈が通っていて、そけいリンパというリンパ節もあるため、滞りができやすい部分です。滞ってしまうと周辺の血流が悪くなり、冷えてしまいます。多くの女性はこの反射区が張っていますので、しっかり刺激しましょう。おすすめのやり方はそけい部の反射区を持って足首を回す方法です。こちらの反射区は、くるぶしのきわにありますので、くるぶしを辿って探してみてください。

 

次に、「仙骨」(真ん中:赤)「尾骨」です。仙骨は骨盤の要になっている骨で、尾骨はその下に付いている背骨の最下部にある骨です。これらの周囲の筋肉が固まっていると、骨盤内は冷えてしまいます。刺激して緩めましょう。また、月経のリズムに合わせて骨盤は開閉しますが、その際に仙骨周辺が緩んでいることがとても重要なので、月経痛なども関連してきます。尾骨の反射区は足の内(真ん中:黄)・外(右下)両方にあります。尾骨は前回の卵巣(足裏)と同様にかかとにあり、硬くなる反射区のため、踏むケアが簡単で有効です。踏む際に少し足を斜めにして体重をかけるとしっかり刺激されます。


卵巣が機能しやすくするためには、日常の生活で骨盤を冷やさない(温かくする)努力も重要で、湯船につかる・腹巻をする・冷たいものを飲みすぎないなども、もちろん有効です。次回は甲状腺について書きます。