力加減の難しさ

よく聞かれる質問に、力加減はどれぐらいがいいのかというのがあります。その事について今回は書いていきます。このテーマは流派や個人により大きく考えが異なります。あくまで、当店での見解なので、ご了承ください。


足もみでは、神経を通して対応する部分に影響を与えています。そのため、神経の伝達が邪魔されないという意味で強すぎる刺激は控えています。一方、反射区には深さがあるので、深く押したいという側面もあります。強すぎず深く押す、この両立がとても難しいのです。痛くしないと効果が出ないという考えの施術者さんもいますが、自分はその考えは持っていません。


簡単な所から解説していきます。まず自分の足をもむときの力加減です。書くまでもありませんが、自分の足なので、痛いかどうかは分かります。そのため、自分が痛すぎない程度に深く押すことを目指してやるのをお勧めします。


次に他人をもむときです。自分がプロとして足もみをする時は、経験上おおよそ相手が痛みを感じるかもしれないというのが感覚として分かるため、調整します。しかし、それはなかなか出来ないので、参考にするのは子供の足もみの記事でも書きました「相手の足にかかっている体重」です。子供の足を優しくもむのはもちろん、大人でも車いす生活などで体重が足にかかっていない方は子供の足のように優しくもみます。


そして、一番簡単なのは相手に聞くです。その際に基準にするのは「イタ気持ちいい」ぐらいの感覚です。力が弱すぎると全く効果が無いということもありません。相手の表情を見て痛すぎないか聞きながらやるのをお勧めします。ただ、力加減を相手に聞くには厄介なところがあり、人によって耐える度合いが、かなり違います。その事について次回書きます。