靴選びの足への影響3

今回はヒールについて書いていきます。わざわざ書くまでもありませんが、ヒールは足に良くないです。下の写真はヒールを履いている時のレントゲン写真です。恐ろしい状態になっています。


こういう状態が長く続くと、足の筋肉のバランスが崩れ、横のアーチ(土踏まずは縦のアーチ)が潰れてしまいます。そうすると、外反母趾になりやすくなり、それが親指の血流を悪くし、足の反射区に影響を与えます。

具体的には、「甲状腺」「大脳」の反射区に影響が出たりして、頭痛や甲状腺の亢進など様々な不調の原因になりかねません。これらは、その時に出るというより、筋力が衰えてくる時期(十年後とか)に出るようなものなので、その時大丈夫だからといって、油断してはいけません。


ヒールは他の不具合も引き起こします。以前、ヒールをお仕事で履かなくてはいけない方がいらっしゃったのですが、その方はふくらはぎの筋肉のバランスが崩れカチカチで、むくみの原因になっていました。きれいに見せようとしてヒールを履いて、むくんでしまうとは本末転倒な気もします。ヒールを履いてむくんでしまう方は、足首回しをよくしてください。また、アキレス腱伸ばしのストレッチも有効です。


出来るだけヒールの長時間の使用は避けて頂きたいですが、どうしても履かなくてはいけないのなら、せめて固定するベルト(調整出来るものが良い)がある靴にするのをお勧めします。


若い女性のお客様に、ヒールの危険性をいくら説明しても、大体「へ~、そうなんですね~」ぐらいで、特に改善策を取るわけでもなく終わってしまいます。ヒールの魔力おそるべしですね! めげずに靴の事も含めた、足からの健康を伝えていきたいと思います。