甲状腺(ホルモン)

シリーズ5記事目の今回は、甲状腺についてです。

 

シリーズ2記事目で、脳の調整が大切であること、3記事目で指令を受ける器官がしっかり反応できる状態であることが重要という内容でした。今回は、指令を受けるホルモン器官のそれぞれの関係性です。

 

まずは甲状腺の基本情報で、甲状腺はのどぼとけの下にあり、新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンと、血中カルシウムを調整するホルモンの一つを出しています。その甲状腺ホルモンは身体全体に作用するため、とても影響の大きいホルモンです。作用が高すぎると身体全体が活発になりすぎて、動悸がしたり、汗をかく、イライラするなどがあります。低すぎると身体の様々な機能が低下し、熱量が生まれにくく、疲労感を感じ、やる気が起こらない状態になります。

 

この甲状腺ホルモンも脳からの指令により調整されています。ただし、他のホルモンの量が甲状腺ホルモンの作用に影響を与えることがあります。その一つが「女性ホルモン」の記事出てきたエストロゲンと、副腎ホルモンのコルチゾールです。これらが多いと甲状腺の作用が弱まってしまうことがあります。

 


つまり、脳からの指令とホルモンを分泌する器官との関係が良くても、上手くいかない場合もあるというのが、ホルモンバランスの難しいところなのです。そのため、ホルモンの不調には身体全体からのアプローチが必要で、足もみは適しているのではないかと考えられるのです。こういった「他のホルモンの量が、あるホルモンの作用に影響を与える」のは卵巣・副腎→甲状腺だけではありません。次回は副腎について書いていきます。

 

甲状腺の反射区はもむのが難しい反射区の一つです。指では難しいので、棒を使って関節のきわを掃除するイメージで押すと効果が高いです。